九州(九電エリア)の電気代シミュレーション比較——公式単価で機械計算
九州電力エリアで契約できる3プランの月額を、各社公式サイト・公式定義書PDFから採録した単価だけで機械計算しました(2026年8月16日に全社ライブ確認)。 ランキングは作りません——単価と計算式をそのまま見せるのが当サイトの方針です。
先に結論(本体単価の機械計算・30A・30日月)
- ・3つの世帯例すべてでオクトパスエナジーが最安*(260kWh例: 6,338.20円 vs 九電6,508.92円=月170.72円差)
- ・楽天でんき(一律38.15円/kWh)は3例すべてで最高値——九電の第3段階(26.97円)より高く、多使用でも逆転しない構造
- ・九電 従量電灯Bの第1段階は18.37円/kWhと全国的にも低水準のため、切り替えの「差」自体が首都圏より小さめ
*「最安」は本体単価の機械計算上の最小値で、実際の請求額での最安や、切り替えで必ず安くなることを保証するものではありません。燃料費調整額・市場価格調整額・再エネ賦課金は含みません。
世帯例3パターンの月額試算(本体単価のみ・30A・30日月)
| 世帯例(使用量) | 九州電力 従量電灯B | 楽天でんき | オクトパスエナジー |
|---|---|---|---|
| 一人暮らしの例180kWh/月 | 4,591円 | 6,867円 | 4,498円最安* |
| 二人暮らしの例260kWh/月 | 6,509円 | 9,919円 | 6,338円最安* |
| ファミリーの例400kWh/月 | 10,165円 | 15,260円 | 9,808円最安* |
※使用量パターンは当サイトが設定した例です(世帯人数との対応を定めた公的標準値は確認していません)。円未満も計算値のまま表示しています。
各プランの計算式(全て公式採録値・税込)
九州電力 従量電灯B規制料金
従量電灯B(30A)
基本料金948.72円(30A) + 〜120kWh×18.37円 + 120kWh超〜300kWh×23.97円 + 300kWh超×26.97円
調整: 燃料費調整あり(毎月変動)。最低月額料金335.34円/月(1契約)の定めがありますが、本試算の使用量帯では適用されません。口座振替割引(月55円)は含めていません
楽天でんき自由料金
楽天でんき プランS
基本料金0円 + 使用量×38.15円/kWh(九州電力エリア・一律単価)
調整: 燃料費調整の代わりに毎月変動の「市場価格調整額」を適用
オクトパスエナジー自由料金
グリーンオクトパス(九州電力エリア・30A)
基本料金31.14円/日×30日(=934.20円) + 〜120kWh×18.20円 + 120kWh超〜300kWh×23.00円 + 300kWh超×25.50円
調整: 燃料費調整あり(基準平均燃料価格27,400円/kl・毎月変動)
市場連動型(Looopでんき等)を表に入れない理由
Looopでんき(スマートタイムONE)は、電源料金がJEPX九州エリアプライス(30分ごとの卸市場価格)に連動するため、固定の従量単価が存在しません。 事前に月額を機械計算できないプランを固定単価と同じ表に並べると誤解を生むため、当サイトでは比較表に入れず、仕組みを燃料費調整の解説とLooopでんきのレビューで説明しています。
よくある質問
この表の金額が、そのまま毎月の請求額になりますか?
なりません。この表は基本料金+電力量料金の「本体単価」だけを採録単価から機械計算したもので、実際の請求には燃料費調整額(九州電力・オクトパスエナジー)または市場価格調整額(楽天でんき)と、再生可能エネルギー発電促進賦課金が加わります。これらは毎月変動するため、本体単価の順位がそのまま実請求の順位になるとは限りません。
九州エリアで楽天でんきは高いのですか?
本体単価の機械計算上は、今回の3パターン(180/260/400kWh)すべてで楽天でんきが最も高くなりました。九州エリアの一律38.15円/kWhは、九州電力 従量電灯Bの第3段階(26.97円)よりも高いため、使用量が増えても逆転しない構造です。基本料金0円の効果が単価差を上回るのは、九州電力(30A)との比較で948.72円÷(38.15円−18.37円)≒48kWhとなり、おおむね月48kWh未満の極少使用の場合だけです。ただしこれは本体単価のみの計算で、市場価格調整額と燃料費調整額は仕組みが異なるため、実際の請求額では差が変わり得ます。
九州は電気代が安いと聞きますが本当ですか?
規制料金の単価水準は地域で異なります。九州電力 従量電灯Bの第1段階は18.37円/kWhで、例えば東京電力エナジーパートナーの29.80円・中部電力ミライズの21.20円(いずれも当サイト採録値)と比べて低い水準です。原子力比率などの電源構成が背景と説明されることが多いですが、当サイトでは理由の断定はせず、公式単価の比較のみを掲載します。
アンペア数が違う場合はどう変わりますか?
基本料金部分だけが変わります。九州電力 従量電灯Bの基本料金は10Aあたり316.24円/月の比例(例: 40Aで1,264.96円、60Aで1,897.44円)、オクトパスエナジーは10Aあたり10.38円/日の比例(例: 40Aで41.52円/日)です。楽天でんきは契約アンペアによらず基本料金0円のため変わりません。電力量料金の単価はいずれもアンペアで変わらないため、アンペアが小さいほど基本料金のある2社が有利方向に、大きいほど不利方向に動きます。
Looopでんきは比較に入れないのですか?
Looopでんき(スマートタイムONE)は電源料金がJEPX九州エリアプライス(30分ごとの市場価格)に連動するため、固定の従量単価が存在せず、事前に月額を機械計算できないからです。市場価格しだいで固定単価型より安くも高くもなり得ます。市場連動型の仕組みは別記事で解説しています。
→ 東京エリア版|→ 関西版|→ 中部版|→ 電気代の平均(家計調査)
※単価の出典: 九州電力 従量電灯B(公式料金プランページ)・楽天でんき プランS(公式料金表)・オクトパスエナジー グリーンオクトパス2026-04 九州電力エリア定義書PDF(2026年4月28日実施)。いずれも2026年8月16日にライブ確認した税込単価です。実際の請求額は燃料費調整額(または市場価格調整額)・再エネ賦課金・割引の適用で変わります。