Looopでんき vs 楽天でんき——市場連動型と完全フラット型の一対一比較
どちらも「解約金0円」をうたう人気の新電力ですが、料金の決まり方は正反対です (「基本料金0円」を公式にうたうのは楽天でんきのみ。Looopでんきは基本料金という名目がない代わりに「制度対応費」が別途かかります)。 Looopでんきは30分ごとに単価が動く市場連動型、楽天でんきは何kWh使っても単価が変わらない完全フラット型。 各社公式サイト・公式PDFの一次情報のみ(2026年8月10日確認)で構造を比較します。どちらが安いかは市況しだいのため、優劣は断定しません。
構造比較表(東京エリア)
| 項目 | Looopでんき スマートタイムONE(電灯) | 楽天でんき プランS |
|---|---|---|
| 料金タイプ | 市場連動型(JEPXエリアプライスに30分単位で連動) | 完全フラット型(段階制なしの固定単価) |
| 基本料金 | 「基本料金」という名目の設定なし(定義書上、設定があるのは沖縄エリアのみ)。「制度対応費」が別途→下段 | 0円(10〜60A共通・公式明記) |
| 固定的な月額負担 | 託送基本料金相当 152.24円/kW(30A=457円/40A=609円相当)+容量拠出金相当(現行単価未採録) | なし(公式料金ページ上、従量部分のみ) |
| 従量単価 | 電源料金(市場連動・変動)+サービス料金7.0円/kWh+託送従量相当6.97円/kWh(固定部分計13.97円/kWh) | 36.85円/kWh(東京電力エリア・税込)で固定 |
| 毎月の変動要素 | 電源料金そのものが市場価格で変動(燃料費調整という制度自体がない) | 「市場価格調整額」を電力量料金に適用(毎月変動・上限記載なし) |
| 高騰時の備え | 月間の電源単価が128円/kWh(税込)を超えた分は、上限使用量120kWhまで還元(定義書別表1) | 本体単価は固定のまま(市場価格調整額の変動は受ける) |
| 解約金・縛り | 解約手数料0円・契約期間の縛りなし(公式明記) | 解約金なし(公式FAQ明記) |
| 申込・支払い条件 | 公式料金ページでは特記の採録なし | WEB申込限定・支払いはクレジットカード限定(公式FAQ) |
※両プランとも再エネ賦課金が別途加算されます。出典: Looopでんき公式料金ページ・電気料金種別定義書PDF・託送料金相当単価PDF(適用日2025年10月1日)/楽天でんき公式プランSページ(いずれも2026年8月10日確認)。
Looopでんきが向く可能性がある人
- 市場価格が安い時間帯(昼間の太陽光余剰時など)に使用をずらせる人。市場連動は「使う時間を選べる人」ほど構造上有利です。
- アプリ等で単価を確認しながら使い方を調整することを楽しめる人。
- 公式も「市場が落ち着いている時(主に春秋)は固定単価プランより安くなり得る」と説明しており、変動を許容して平均的な安さを狙う人。
一方で、夏冬の市場高騰時には固定単価型より高くなるリスクがあることを公式自身が明記しています。毎月の金額が読めないことがストレスになる人には不向きです。
楽天でんきが向く可能性がある人
- 使用量が多く、三段階制の第3段階単価(東電40.49円/kWh)を多く払っている人。フラット36.85円/kWhは使うほど段階制との差が構造上開きます。
- 毎月の単価が固定であることの「読みやすさ」を重視する人。
- WEB申込・クレジットカード払いに抵抗がない人(公式FAQで支払いはクレカ限定)。
一方で、使用量が少ない世帯では第1段階単価(東電29.80円/kWh)より高いフラット単価が不利に働き得るほか、「市場価格調整額」が毎月変動して上乗せされるため、本体単価が固定でも請求額は一定ではありません。
共通の注意点——「0円」の言葉に隠れる構造差
- 「基本料金がかからない」ように見えても固定負担は違う——楽天でんきは公式に「基本料金0円」を明記していますが、Looopは「基本料金」という名目がない代わりに託送基本料金相当+容量拠出金相当+再エネ賦課金が「制度対応費」として毎月かかります(現行公式サイトに「基本料金0円」という訴求はありません)。楽天でんきの公式料金ページにはこうした固定的負担の記載はありません。
- 「燃調なし」はどちらも正確ではない——Looopは燃料費調整という制度がない代わりに電源料金そのものが変動し、楽天でんきは燃調の代わりに「市場価格調整額」(上限記載なし)が乗ります。どちらも実質的に市場価格の影響を受けます。
- 解約金0円同士なので試して戻れる——両社とも解約金・縛りがない(公式明記)ため、合わなければ切り替え直すことが可能です。ただし切り替え時期の市況によっては割高な月が生じ得ます。
よくある質問
Looopでんきと楽天でんきはどちらが安いですか?
事前には確定できません。楽天でんきプランSは東京電力エリアで36.85円/kWhの固定フラット単価(+毎月変動の市場価格調整額)、Looopでんきは30分ごとの市場価格に連動する変動単価のため、市場が落ち着いている時期はLooopが安く、高騰時は楽天でんきの固定単価側が相対的に安定する、という構造上の関係です。市況で毎月入れ替わり得るため、当サイトでは優劣を断定しません。
両方とも基本料金がかからないなら固定費は同じですか?
同じではありません。楽天でんきは公式に「基本料金0円」を明記し従量部分のみですが、Looopでんきには「基本料金」という名目の設定自体がない代わりに(定義書上、基本料金の設定は沖縄エリアのみ)、「制度対応費」として託送基本料金相当(東京・SB契約152.24円/kW。30Aなら月456.72円相当)と容量拠出金相当額・再エネ賦課金が毎月かかります。なおLooopの現行公式サイトに「基本料金0円」という訴求はありません。固定的な負担の構造は両社で異なります。
解約金はかかりますか?
どちらも公式サイトで解約金がかからないことを明記しています。Looopでんきは「解約手数料0円・契約期間の縛りもなし」、楽天でんきは公式FAQで「解約金は発生いたしません」としています(いずれも2026年8月10日確認)。合わなければ切り替え直せるため、試しやすい組み合わせといえます。
公式の最新情報:Looopでんき公式サイト楽天でんき公式サイト